ナースセンターによる看護師の復職支援とは

日本の医療機関は潜在看護師の復職を促すために、復職支援プログラムを積極的に行っています。
しかし、このような活動を行っているのは、病院やクリニックだけではありません。
看護職の中枢機関と言えるナースセンターも、看護師の復職を支援する仕組み作りに取り組んでいるのが現状です。
ナースセンターとは、看護師の職業紹介を無料で行ったり、最新の看護に関する研修を行ったりなど、医療業界で欠かせない役割を果たしている機関の一つです。
中央ナースセンターは厚生労働省の指定によって日本看護協会が運営しており、各都道府県の看護協会も、それぞれがナースセンターを設けています。
ナースセンターが看護師復職支援の取り組みとして実施しているのが、看護師の離職情報のデータベース化です。
看護師が病院やクリニックを退職した時は、その看護師の氏名や連絡先等の情報を、各県のナースセンターに届け出ます。
これは努力義務とされており、代行での届出も可能です。
するとナースセンターは離職後もデータベースによってこの情報を確保し、ライフサイクルなどを考慮した上で、適切にアプローチをかけていくことが可能になります。
具体的なアプローチの内容としては、復職意思の定期的な確認や、メールマガジンの配信、看護師の求人情報の提供などが挙げられます。
またナースセンターは各地域のハローワークや病院団体、医師会とも連携を取っており、ここから得られた情報も、看護師の復職支援に活用されているようです。
復職を希望する看護師は、ナースセンターが公開する情報も定期的にチェックしておいた方が良いかもしれません。